高校では「カエル」と呼ばれ、大学では“ぼっち”だった

川村被告は釧路出身。中学時代に通っていた進学塾で八木原被告と出会ったが、別々の高校へ進学した。事件当時、集英社オンラインの取材に応じた高校の同級生によれば、「真面目な優等生で遅刻や欠席もほとんどなく、先生からの評価もよかった」という。

テストでは常に20位以内にいて、授業も静かに一生懸命受け、バドミントン部の活動にも積極的だったという。しかしその一方で、入学当初から「いじめ」の対象となっていたようだ。

「陰で『カエル』と呼ばれていました。陰キャでクラスでのカーストも下の方なのに、周りの陽キャやヤンキーに憧れて、イキっている感じはありました。自分を強くみせたいのか、休み時間に机の上に足を乗せたり、態度を悪くしたりするので、周りに避けられていました」(高校の同級生)

川村被告と八木原被告
川村被告と八木原被告

大学では教育学科の「初等教育コース」に在籍。小学校の教師を目指していたはずだった。

「大学では友達はおらず、ひとりぼっちで授業に集中していたそうだ。そんな中、川村被告は17歳の少年Aと出会い、交際に発展。Aのバイト先であるコンビニで自分も働くようになり、客として来店した八木原被告と再会。八木原も同じコンビニで働き始めた」(事件記者)

以来、二人はバイトのない日も一緒に過ごす親友となっていった。だが、その“友情”こそが、今回の事件を引き起こしたひとつの元凶になってしまったのか。

事件当日、八木原被告から交際相手の長谷さんとの「別れ話」を相談された川村被告は一緒にいた少年AとAの高校時代の友人の瀧澤被告、瀧澤被告の中学の同級生で、主犯格とされる川口被告、そして川口被告の中学の後輩にあたるDとともに長谷さんを呼び出し、江別市内の公園で暴行に及んだ。

「被告人質問で川村被告が明かしたところによると、最初の暴行で川村被告は長谷さんの胸を二回ほど踏んでおり、『被害者が近づいてきて、嫌なことをされたと思ってイラついて蹴った』と言います。

また、公判で公開された映像には、川村被告が他の少年に『次』などと言って、暴行を促す音声も入っている。さらに川口被告が『服に血がついた。弁償しろコラ』と長谷さんに金銭を要求し始めると、川村被告も一緒になって『ウチもついた。金払え』『早くしろよ。財布持ってきてんのそもそも』と責め立てた」(同前)

川口被告がクレジットカードを奪うと、川村被告は八木原被告とともにコンビニへ向かい、タバコと弁当を購入。この際、クレジットカードの暗証番号を求められないよう、複数回に分けて会計している。

「川村被告は現場に戻ると、『(八木原被告が)もっとやってって言っている』などと言って、長谷さんへの暴行を促すような発言をしている。

この時、長谷さんはまだ話せる状態にあったが、その後の暴力によって急速に顔などの出血が広がり、弱っていったという。川村被告も川口被告に促され、長谷さんの背中を蹴ったり踏んだりし、長谷さんが『もうこれ以上はやめてください』と懇願しているにもかかわらず、執拗に暴行を加えた」(同前)