「司法解剖で4日朝までに大山容疑者と特定されました」
3日午前、たつの市内の中川に容疑者の遺体が浮いているのが見つかった。
「致命傷になるような外傷は見つかっていませんが、胃の中にほとんどなにも残っていなかったようです。
住民が5月20日に撮影していた写真に写った容疑者がはいていたのと同じ、白いラインが入った黒色のズボンをはいていました。司法解剖で4日朝までに大山容疑者と特定されました」(地元記者)
兵庫県警が約2週間にわたり血眼になって行方を追い、メディアも目撃情報を探し歩いていた。
しかし、容疑者が死亡していたことで、殺人事件は法廷で裁くことができないまま終結する。
その代わりに、兵庫県警の事件対応が徹底的に検証される見通しだ。
事件は容疑者の遺体が見つかった川から約13キロ離れた同市新宮町の民家で発生。
この家に住む⽥中澄恵さん(74)と娘の千尋さん(52)が首などを刺され死亡しているのが5月19日に見つかった。
「この日の朝、知人が『最近連絡が取れない』と町内の交番に相談し、警察官が安否確認に訪れ遺体を発見しました。
お母さんは玄関付近、娘さんは1階の廊下で倒れていて、首や上半身をそれぞれ複数箇所刺されていました」(地元記者)
玄関は施錠されておらず、凶器は現場になかった。さらに室内からは現金が入った財布やスマートフォンが見つかった。
司法解剖で2人は5月13日ごろに殺害されたとみられることがわかり、県警は遺体発見2日後の21日に殺人事件と断定して捜査本部を設置。
さらに23日には千尋さん殺害容疑で大山容疑者の逮捕状を取って全国に指名手配し、24日には顔写真も公開した。
特定が早かったのは大山容疑者が約10年前まで田中さん方の南隣に住んでいて、防犯カメラや目撃証言からすぐに身元が判明したためとみられる。
しかし、容疑者側にも捜査が迫っていることを知らせてしまう指名手配や顔写真の公表を逮捕状取得直後に行なったのは、県警に居所を特定する情報がなかったことをうかがわせる。
そして、県警の「大失態」は顔写真公開の翌日に発覚した。













