「オリジナルのお菓子図鑑を作る感覚が楽しめます」
では、菓子メーカー側はこのブームをどう見ているのか。
かりんとうなどを製造販売する老舗菓子メーカー「東京カリント」のSNS担当者は、お菓子帳の広がりの背景をこう分析する。
「昨年末頃からSNSで話題になり、今年の1月には、シール帳の動画を投稿しているインフルエンサーの方が『お菓子BOOK』『お菓子ノート』として制作動画を投稿されています。
シール帳が大流行し、人気のシールだけでなく、シール帳自体や中に綴じるリフィルまでもが品薄になっていた最中でした。
2月には流通・マーケティング専門紙で大きく紹介され、その後テレビ各局や芸能人のYouTube等でも目にすることが急激に増えてきたとみています」
その魅力と楽しみ方について、同担当者はこう語る。
「お菓子帳はネクスト『シール帳』と言われ、シール帳のように自分のお気に入りのお菓子を集め、ファイルにまとめて楽しむ新たなお菓子の楽しみ方です。
好きなお菓子を開封せずファイルに両面テープで貼りつけていくと、オリジナルのお菓子図鑑を作る感覚が楽しめます。
レイアウトを工夫し、シールやマスキングテープでデコることで、作って楽しい、眺めて楽しい、食べておいしい1冊ができあがります。
お菓子帳を持ち寄って友だちとシール交換のようにお菓子を交換しあい、コミュニケーションを深めるツールにもなっているようです」
こうした盛り上がりを受け、東京カリントをはじめとする複数の菓子メーカーのSNS担当者らが交流する「おかしな会」でも、お菓子帳づくりに挑戦した。
「『おかしな会』は2024年5月から開催している菓子製造企業のXの『中の人』の交流会です。年に2回、飲料メーカー1社を含めた数社で集まり、各社の商品を持ち寄って試食しあったり、各社の商品をきれいに並べて撮影し、その様子を各社のXで発信しています。
3月に開催した会では7社が集まり、試食と情報交換を行いながら、全員で協力してお菓子帳の制作にも挑戦しました」
実際に作ってみて感じたのは、「気軽さ」と「制作過程の楽しさ」だったという。
「100円ショップで手に入る文具を使って気軽に作ることができる点が良いと思いました。また、予算に合わせて好きなお菓子を少しずつ貼っていくことで完成までの過程を楽しめる点が、年代を問わず誰にでも楽しめそうだとも感じました。実際、『おかしな会』での制作中は私たち大人が仕事を忘れて楽しんでいましたので(笑)」












