「72歳でも現役」の秘訣は毎朝のストレッチ

——今回、『マッチョ・ドラゴン式トレーニング 古希でも闘える体づくり』という本を出されて、かなり反響があったんじゃないですか?

藤波 ありがたいことに、発売前からSNSなんかも含めて「予約しましたよ」とか言ってくれる人が多いんですよ。みんな興味を持ってくれたみたいで。

――考えてみたら、藤波さんと長州さんの「名勝負数え歌」と言われた一連の闘い(1982~1984年)や、飛龍革命(1988年)に少年時代、熱狂した世代もすでに50代ですからね。

藤波 熱い世代だよね。そして50代っていうのは、まだまだこれからですよ。だから適度な運動を続けて、健康面が大事になってくるだろうね。

藤波辰爾 (ふじなみ たつみ)
1970年に16歳で日本プロレスに入門。翌71年デビュー。78年にWWWFジュニア・ヘビー級王座を獲得。同年2月に帰国、空前のドラゴンブームを巻き起こした。2006年6月新日本を退団し、同年8月に無我ワールド・プロレスリングを旗揚げ。08年1月より団体名を『ドラディション』に変更。
藤波辰爾 (ふじなみ たつみ)
1970年に16歳で日本プロレスに入門。翌71年デビュー。78年にWWWFジュニア・ヘビー級王座を獲得。同年2月に帰国、空前のドラゴンブームを巻き起こした。2006年6月新日本を退団し、同年8月に無我ワールド・プロレスリングを旗揚げ。08年1月より団体名を『ドラディション』に変更。
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――藤波さんは、プロレスラーとしてのキャリアが2026年で55年。年齢は72歳ですけど、これだけ長く現役を続けられた秘訣は、やはりコンディショニングを常に大事にしていたからですか?

藤波 そうですね。やっぱりコンディションが整ってないとリングには立てないんで。ただ、長く続けるためにコンディションを整えるというより、現役として当たり前のことを続けてきたら、この年齢になっていたという感じなんだけどね。もちろん、この年齢になれば身体のいろんなところに痛みは抱えているし、それとの騙し合いなんだけど、自分の中では「リングに上がりたい」という気持ちがいちばんだから。その積み重ねでここまで来た感じかな。

――現役レスラーとしてのルーティンを絶えず続けてきたからこそだと。

藤波 やっぱり継続が大事だね。これは一般の人も同じで、普段運動してなかった人がこれからジムに通って週3回ウェートトレーニングするとか、毎日ランニングを始めて、それを長く続けるっていうのはなかなかハードルが高いと思うんだよね。

でも、朝起きてベッドの上でそのままストレッチをするというくらいなら、今日からでもできるんじゃないかな。僕がいま、毎日欠かさずやっているのはそれだしね。

――この本でも「70歳を超えても現役でいられる秘訣は、毎朝のストレッチ」と書かれてますもんね。

藤波 僕も20代、30代までは強い負荷のトレーニングをしてきたんですよ。でも、40代、50代になると無理しちゃいけない、ハードな運動は逆に控えたほうがよくなる。重いバーベルを挙げるんじゃなく、軽くていいから毎日回数をこなす。こうすると身体に負担がかからず、体調も良くなるんだよね。僕の場合は、35歳の時に重度の椎間板ヘルニアで腰を悪くしたので、それが身体を労わるきっかけになったね。