汚されたシートを水で洗ったら機械が壊れて廃車になったケースも…
ただ、どうしても避けられないこともある。それが、寝ゲロだ。別のタクシー運転手は言う。
「女性客でイビキをかいて寝ていると思ったら、ゴボッゴボボ…って吐かれて。お客様もそれで起きて『すみません』って泣きそうな顔してましたけど、泣きたいのはこっちですよ。なんとか自宅まで届けましたけどフロアマットに吐瀉物が飛び散り、その後の営業所まで帰る間も臭いがすごくて、その日はその車は使えませんでした」
また、別の男性運転手によれば「まだ新人だった頃に車内で嘔吐されて営業所で車を洗ったら機械部分まで水が浸透してしまい、その車は廃車になってしまった」こともあるという。
「シートにはシーツをつけておらず、シートベルト部分とか穴あきシート部分にも吐瀉物が浸透してしまったので水をぶっかけてしまったんです。レザーだから大丈夫かなと思って。そしたらその水がシートの下の機械にまで浸透してしまい、機械が壊れてしまって。自分が会社から請求されることはなかったですが、かなり気まずかったです」
各社が損害請求を表明する中で、タクシー大手の大和自動車交通はまだこの件に関してリリースを出していない。方針について聞くと「現時点で嘔吐等による営業損害の請求について運送約款で決めていません。ただ今後もないわけではありません。もしかしたら取り組む可能性もございます」と説明した。
タクシー会社に多大な損害を生じる車内嘔吐。今後、損害の請求における新たなトラブルが起きないことを願いたい。
取材・文/河合桃子 集英社オンライン編集部ニュース班














