田久保前市長の落選報道は「みていないです」
それでも小川氏は勝てると判断して立候補を表明したとの見方は強い。小川氏が群馬県議時代に所属した立憲民主党の関係者で、今は小川氏を冷ややかにみるB氏はその背景を解説する。
「群馬では、県庁所在地の前橋市より隣の高崎市の方が経済活動ははるかに活発で、市の財政状況もいいんです。でも高崎の経済活動は官民一体というか市役所が商工会をグリップする形で展開しています。
対照的に前橋は市の財政が弱いこともありますが、新興企業が駅前の開発を主導するなど自由で新しい企業活動がしやすいというイメージが強いんです。
その中で丸山さんは、ポンと出馬した経緯や若いことから、自民党や地元商工会の意向が強く働き、市長になれば前橋の自由な空気が変わるのでは、という見方があるんです。この空気が優位に働くと小川さん側はみているようです」(B氏)
さらに市長時代の実績が支持されているとの自信を小川氏は持っているという。
会見3日前には、伊東市の田久保前市長が出直し市長選で落選していた。これをどうみるかと会見で聞かれた小川氏は「みていないです。前橋のことは前橋の市⺠の皆さんに判断をしていただくものだと思っておりますので、他市の状況等については私の⽅では特段考慮しておりません」と即答している。
「市民の中にはラブホ通いは個人的な問題だと言って問題視しない声も結構あります。逆に給食を無償化したことは大きく、小川さんが目に見える結果を出していることは事実で、そこは(市長就任直後に学歴詐称疑惑が出た)田久保さんとは違います。
まあ、小川さんには田久保さんとは違った図太さがあり、どんなにケチョンケチョンに言われても何とも思わないみたいです。今回の選挙はガチの“忠誠心”があるというかコアな支持者だけで固めて運動をやるみたいで、結果がどうなるかは何ともわかりません」(B氏)
問題首長退場の流れは続くのか。それとも小川氏が流れを断ち切るのか。年明けの前橋市長選から目が離せない。
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取材・文/集英社オンライン編集部ニュース班













