「12月24日雪…の巻」(ジャンプ・コミックス第2巻収録)
今回は、両さんがひとりでクリスマスイブの夜を派出所で迎えるお話をお届けする。
『こち亀』の通算11話目にあたる本作、いつも傍若無人な両さんがどこか人恋しげなそぶりを見せている。そしてそれまでのエピソードにはない、意外なオチが描かれている。
種明かしをしてしまうのはあまりにも野暮なので、やめておこう。だが読み終えたあとには、本作のように作品の幅を広げたからこそ、『こち亀』は二千話近くも描かれ続けてきたのだと思うに違いない。
本作では、派出所を訪れる最初期の準レギュラーキャラが登場している。まずは、いつも両さんにちょっかいをかけてくる悪ガ……子どもがふたり。そして亀有公園に住みついているホームレスのフータローだ。
いずれも『こち亀』第3話にあたる「祭りとフータローの巻」(ジャンプ・コミックス第1巻収録)から登場してる。彼らは連載が進むうちにいつの間にか姿を見せなくなってしまったが、それでもフータローはときおり登場して、連載終了間際のエピソード「顔パスの巻」(ジャンプ・コミックス第200巻収録)でも顔を見せていた。
連載最終話「40周年だよ全員集合の巻」(ジャンプ・コミックス第200巻収録)は警察関係者が中心となっていたため登場していないが、ひとコマでも顔を見せてくれていたら、古参読者は喜んだのではないか。
ちなみに、ひとりで夜勤に就く両さんを描いたお話が、本作以外にも存在する。「トラブルミレニアム!!の巻」(ジャンプ・コミックス第119巻収録)だ。
西暦2000年を迎える大晦日の夜、両さんはひとりさびしく派出所詰めに。やけを起こして、元旦の朝に派出所を爆撃してくれるよう、爆竜大佐に依頼してしまう。ところが、海外に出かけたはずの中川と麗子が夜食を持って現れ、部長までが差し入れを。感動した両さんだったが、爆撃の時刻は刻一刻と迫っていた……。
それでは次のページから、雪降る聖夜のちょっとハートフルな『こち亀』最初期エピソードをお楽しみください!!



















