第1位は8月18日に閉館した最高の劇場の思い出

—では大変お待たせいたしました。いよいよ第1位の発表です!

友保 これ1位は絶対譲れないですよ。『よしもと祇園花月閉館』です。

—ああ、これは大ニュース。

友保 8月で俺らのホームがなくなりましたわ。

—終わってしまってあらためて気づく京都「祇園花月」の良さってなんでしたか。

友保 喫煙所。あと横の喫茶店のコロラドね。やっぱ楽屋が一軒家やったんで。ギャロップの毛利さんがずっとゲームしてる。音出して「プロ野球スピリッツA」してる。「音出してる方がおもろいねん」って言うて。あと(モンスターエンジン)大林さんが見たことない茶色いタバコずっと吸ってる。あと(笑い飯)西田さんが床で寝る。床暖房のほうがあったかいって。

小林 一公演目終わって大林さんと飯の話になって「昼飯いつも何食うてんの?」みたいな。で、この辺だとラーメンですかねとか言って連れてってくれるもんやと思ったら、その話を終えてからカバンからちっちゃいサラダ出して自分で食べてたんですよ。

友保 変やねんな(笑)。

—お二人は「祇園花月」に出演する時はどこでご飯を食べていたんですか?

友保 基本コロラドですね。コロラド行って、みんなで飯食って。カレーか鮭弁当。たまにハンバーグあるんですよ。

小林 ハンバーグうまいよな。

友保 あと、ほんまにトラックのタイヤぐらいあるごっつい椎茸焼いてくれるんですよね。めちゃくちゃでかい。滋賀のほうで作ってはるって。あれめっちゃうまい。メンチカツぐらい汁出てくる。あとあれね、お正月行ったらね、ちょっといいお水くれる。

小林 えへへ。

友保 般若水をくれるんです。「お酒飲まれへんから、この“般若水”を飲んできなさい」っていう。おせちと一緒にね。ありがたい。

—もう2026年のお正月に行くことはないんですかね。寂しいですね。

友保 もうないですね。あんな劇場出番の合間でタバコ吸ってダラダラできるとこ。

小林 もうないんか〜。またひとつの時代が終わりました。

取材・文/西澤千央