いつまで経っても『3人は3人』
上昇気流をわずかに感じられるようになったころ、出会ったのがビートたけし。呼ばれたのは『ビートたけしのお笑いウルトラクイズ!!』(日本テレビ系)だった。ダチョウ倶楽部の『聞いてないよぉ』はこの伝説の番組内で誕生し、リアクション芸のルーツとなる。
「ひとつ面白いギャグが見つかると、次に次にとギャグを作らないといけなくなって(笑)。そんな中で出会ったのが志村けんさん。『バカ殿様でコントやらないか?』と声をかけてもらったんです。
振り返るとポイント、ポイントで人に出会って、『こういうのをやろう』『やってみたら?』とアドバイスや方向性みたいなものをいただける。その度に『やります、やります』って言ってやってみる。……やっぱり運が良かったというか、巡り合わせが良かったというか。だから、自分たちから能動的にやってきたわけじゃないんですよね」
肥後にとって、メンバーの上島さんと寺門はどんな存在だろうか?
「なんだろうね。家族以上の家族だし、職場の人間だし、親友だし。兄弟のような、夫婦のような、親子のような……もう、よくわからんですよね、運命共同体というか、三位一体というか、そんな感じですよね。いつまで経っても『3人は3人』って感じですかね」
これからのダチョウ倶楽部の未来を、肥後はどう見据えているのか尋ねてみた。
「ダチョウ倶楽部としては現状維持。もうそれしかないですね。ダチョウ倶楽部は『これが完成形』みたいな部分があるから。仕方ないですよね、もう固まっちゃって、こびりついて取れなくなっちゃったから(笑)。これを維持し、ずっと続けていく。
今、そこにキンタロー。やアンミカ、野呂(佳代)とか、いろんな方が入って、やってくださる。逆に新しいことをやると、ちょっとみんなの期待を裏切ると思うから。ずっとこの『ダチョウ倶楽部味』で。毎日は食べたくはないけど、半年に1回食べたくなる……みたいな、そんな存在がいい」
さらに肥後は、正月の餅つき同様に『縁起物』とも喩えた。
「大竹まことさんも言ってましたもん。『ダチョウ倶楽部は“面白い面白くない”とか“新しい古い”じゃなくて、その向こう側に行ってるよな』って。ダチョウ倶楽部は、やっぱり最高傑作です。思い出作りのつもりが、こんなことになるとは思わなかった。自分も、ダチョウ倶楽部をちょっと俯瞰で見ると『こいつらすげえな』『こいつらバカだな』『こいつらダメだ』が入り混じる。そんな感じです」













