3370万人の情報が漏えいした可能性が…
こうした中、さらに中国絡みの特大事件が明るみになった。韓国最大のネット通販企業「クーパン(Coupang)」が11月29日、約3370万人の利用者の個人情報が流出したと発表した。その後、持ち出したのは内部ネットワークの認証システム開発に関わった中国人元従業員ではないかという疑いが持たれていることが報道されたのだ。
「クーパンは韓国で“1強”の地位にあり、個人情報が抜かれた3370万人は韓国の成人人口の約4分の3を占め全会員の情報が漏えいした可能性があります。韓国最大の情報漏えい事件で、大騒ぎになっています」(全国紙外報部記者)
韓国政府の調査やメディアの報道によれば、問題の社員は昨年7月に韓国から中国へ出国した後戻らず、クーパンはことし1月1日付で退社措置をとった。その後、遅くとも6月からサーバーへのハッキングが始まり、複数回のアクセスで大量の情報が抜かれていたが同社は5カ月にわたって把握できていなかった。
ハッキングの準備作業を終えて出国したり、そもそも情報を抜くためにクーパンに入り込んだりした疑いもあるとの見方が出ている。
中国の有力オンラインモールには「クーパン会員の情報」を「1人分25元(約550円)」で売る、などという広告が氾濫していると韓国メディアは報道。得体の知れない中国のハッカーに個人情報を持っていかれたことで韓国世論の対中感情はさらに悪化している。
政権トップの言葉を機にぶつかる日中。野グソとハッキングで中国への怒りが沸騰する韓国…。北東アジア情勢は混とんとしてきた。
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取材・文/集英社オンライン編集部ニュース班












