学業と俳優業の両立を支えた笑福亭鶴瓶の一言
――2026年に芸能活動15周年を迎えますが、これまでの芸能活動を振り返って率直なお気持ちを教えてください。
上白石萌歌(以下、同) 今15年と聞いてびっくりしました。ずっと突き進んできた感覚はありつつ、もう15年もこの仕事をやらせてもらっているんだなと思って。振り返ると、短かったようでちゃんと長かったです。もう人生の大半を表現の世界で過ごしているので、一瞬だったというよりは、じっくり一年一年踏みしめてやってきたなという気持ちはあります。
――10代の頃と比べて、精神面で成長したと感じる部分はありますか。
私は3年前に大学を卒業するまで、ずっと学生と俳優の両輪で走ってきました。卒業して、いざ表現の道だけになると、自分がその日どんな風に役として生き切るか、より責任感を伴って考えるようになったので、一作品一作品がより自分の中で大切なものになりましたし、責任や自覚は年々強まってきていると思います。
――学業と俳優の両立はやはり大変でしたか?
大変でしたね(笑)。でも幼いころから大学は絶対に卒業したいという気持ちがあったので、それを叶えてくれた環境にはすごく感謝しています。
――学業と芸能活動を両立した経験が、今に活きていると感じる部分はありますか。
18歳のときに笑福亭鶴瓶さんから「忙しい人には時間がある。暇な人には時間がない」という言葉をいただきました。その言葉がすごく心に染みました。作品の役作りや準備の時間も自分で捻出するものだなと実感して、その言葉は学業とお仕事を両立させる上で大切にしてきた言葉ですね。














