7〜8年ぶりの映像作品出演に「俺、大丈夫かな」

――映画『言えない秘密』は、留学先から挫折して帰国し、音大に復学しながらもピアノから距離を置こうとしている主人公の湊人(京本大我)が、大学で雪乃(古川琴音)と出会い、恋に落ちていく物語。京本さんにとっては単独初主演映画ですが、依頼があったときは少し戸惑ったようですね。

『言えない秘密』のお話をいただいたのは、ドラマ『束の間の一花』(日本テレビ)よりも前だったんですが、映像作品への出演自体が7〜8年ぶり、しかも単独初主演映画だったので「ひさしぶりの映画が主演作で大丈夫か」と思いました。

でもオリジナルの台湾映画を見て、脚本を読んだら、ただ美しくせつない物語ではなく、この映画を観てくださる方たちを驚かせるような仕掛けがあり、自分好みの作品だったので、挑戦したいと思いました。
 

――ピアノ演奏のシーンがありましたが、かなり練習されたのでしょうか?

撮影に入る3か月前からマンツーマンのレッスンが始まりました。その頃はドラマ『ハマる男に蹴りたい女』(テレビ朝日)の撮影中で、そのあとすぐに時代劇『霊験お初〜震える岩〜』(テレビ朝日)で2、3週間、京都に行くことになっていて、忙しい時期とかぶっていたんです。

でも先生から「基礎練習は毎日やってほしい」と言われたので、電子ピアノを購入して、京都の宿泊先に運び込んで毎日練習していましたね。

毎日必ずピアノに触るようにしないとレッスンのときに「ピアノやっていなかったでしょう」と先生にバレるんで(笑)。

いや〜壮絶でした。とりあえず現場でスタッフに迷惑かけないくらいにはできたと思うので、自己採点で80点はあげたいです(笑)。

SixTONES京本大我「毎日違う女の子の家に遊びにいっていた」…映画『言えない秘密』で明かした、今だから言える父母も困らせた幼少期の秘密_1
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自転車のふたり乗りはエモかった!?

――湊人と雪乃の自転車ふたり乗りシーンや海ではしゃいだり、ピアノの連弾をしたりなど胸キュンシーンがたくさんある映画でしたが、京本さんの一番好きなシチュエーションはどれでしたか?

憧れているのは自転車のふたり乗りですね。雪乃が湊人の背中にペタッとくっついているのとか……エモいです(笑)。現実にはできないので「もう二度とできないのか〜」と思うと、余計に貴重な時間だったなと。

ただ、後ろに人を乗せて自転車を運転したことないので自信がなかったし、難しかったです。

琴音ちゃんを乗せる前にスタッフを後ろに乗せて何度も練習をしました。「安全かどうか確認できないと危なくて琴音は乗せられない!」ってことだったんだと思いますよ(笑)。

SixTONES京本大我「毎日違う女の子の家に遊びにいっていた」…映画『言えない秘密』で明かした、今だから言える父母も困らせた幼少期の秘密_2

――連弾シーンでは古川琴音さんと息もぴったりでしたね。

琴音ちゃんはピアノの経験者ですごく上手なんですよ。僕も迷惑かけないように練習していたつもりだったけど、けっこうミスしていることも多かった……。でもなんとか上手く乗り切れたのは、雪乃役が琴音ちゃんだったからだと思います。

ピアノも芝居もけっこう琴音ちゃんにリードしてもらいました。この映画に限らず、僕の出演作はヒロイン役の俳優さんがしっかりしているので、いつも助けられています。

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