「変な人だと思われそうでちょっと気が引ける」善意を躊躇する人たち
一方で、SNSのコメント欄にはこんな声も少なくなかった。
「これしたいけど、逆に変な人だと思われそうでちょっと気が引けるんだよね。やっていいのかな?」
「疑り深い私は素直に頂いて帰れない…。何か裏があるんじゃないか?とか怪しくて怖くて無理」
「私も、気持ち悪がられるかと思ってしたいけど、したことない 感謝を物にしてお伝えしたいけど、こんなご時世だから、変なもの混ぜてんじゃねーか!ババア!みたいに思われたら悲しいな、って…」
現代社会に根づく警戒心。善意を送りたい人も、受け取る配達員も、双方が「心遣いの裏」を気にしてしまうというジレンマが浮き彫りになった。
しょうたんさんはこれについて、率直な意見を語ってくれた。
「今回の投稿に対して、毒物が入ってるかもしれないから、受け取れないなどのリプライがあり、たしかにそう思う方がいるだろうなと思いました。しかし、僕は善意は疑わず受け取ってしまうタイプなのでありがたく頂戴しました。
私個人としては今回のような形で飲み物を用意してくださっているのはとても感動しましたが、受け取り手を選ばない、万人に喜ばれる差し入れは、やはりチップ(現金)になると思います。ただ、すでにお客様からは感謝の意を配達料という形でいただいていますので、何も要りませんが」
日本の物流量は年々増加している。国土交通省の調査によると、宅配便の年間取扱個数は1980年代には約6億個だったが、2024年度(令和6年度)には約50億個に達し、この40年ほどで一気に膨れ上がった(国交省調べ)。
ネット通販の普及やEC市場でブラックフライデーなどセールの定着によって配送量はさらに増えており、増加傾向はいまだ止まっていない。
そしてまもなく、物流量が年間で最も増える時期、11月28日からブラックフライデーが始まる。「これから最も忙しくなるタイミングで、受け取る側にお願いしたいことは?」としょうたんさんに尋ねると、こんな答えが返ってきた。













