嬉しすぎる「お客様へのお知らせ」

止まらない物価高。「価格変更=値上げ」の空気が濃いなか、北海道に広く展開するコンビニチェーン『セイコーマート』(以下、セコマ)が“まさかの値下げ”で話題だ。

北海道でおなじみのセイコーマート(画像/Shutterstock)
北海道でおなじみのセイコーマート(画像/Shutterstock)

『セコマ』の各店では、コーヒーなどを販売する“セコマカフェ”のコーナーにて、「お客様へのお知らせ」というポップをつけて、9月22日からの値段の変更を公表した。ホットコーヒーやアイスコーヒーが税抜き93円から100円へと“微増”しているが、驚くべきはカフェラテの値段。

130円から110円(税抜き)と、なぜか“値下げ”をしたのだ。しかもその幅は、コーヒーの値上げ幅よりもはるかに大きい。

SNSでは喜びとともに、戸惑いの声まであがっている。

「お店で見たけど小さい字だから一番上だけ読んで値上げ…って思ってた。まさかの値下げとは!」

「まー値上げしても他のコンビニコーヒーより安いよなー…って下がってね!??!ってなった」

「さ、最強のコンビニとは聞いていたがここまでとは…!」

「コーヒー豆などの原材料高騰により価格を見直しとあったのに、カフェラテを値下げするのは意味不明すぎて理解できないのよ(褒」

では、大手3社(セブン-イレブン、ファミリーマート、ローソン)の“ここ2~3年”のコーヒー/カフェラテの価格推移はどうだったのか。比べてみると、セイコーマートの“破格ぶり”が浮き彫りになる。

セブン-イレブンの「セブンカフェ」は、2013年にレギュラーサイズ100円(税込、以下同)でスタート。当時の“ワンコインコーヒー”としてコンビニコーヒーブームを牽引した。しかし、原材料や物流コストの高騰を受け、2022年に110円、2024年に120円前後へと値上げ。

さらに2025年7月には大幅改定が行なわれ、ホットコーヒーRサイズが120円から140円に、Lサイズは180円から220円へ。アイスコーヒーもRサイズが140円、Lサイズが250円となった。

カフェラテの値上げ幅はさらに高く、2017年時点ではホットRサイズ150円・Lサイズ200円、アイスRサイズ180円・Lサイズ250円で販売されていた。その後、ミルクやコーヒー豆の価格高騰を受けて段階的に値上げが進み、2025年7月には大幅な価格改定を実施。現在はホットラテRが220円・Lが280円、アイスラテRが270円・Lが340円となっている。