コメントを見てメンタルをやられることはないのですか?
――市長がSNSで発信すると叩かれる状況が続いています。どう思っていますか?
叩かれるのは仕方ないという部分もあるんですけど。ただ時代の変化というか、自分で発信できる時代になりましたから。よくはわからないですけど自分で発信ができる時代になったというのはすごく大きいですよね。
――市長の発信に対してのコメントは見ていますか?
全部一応見ています。あまりにも人格否定とかそういったコメントについては表示しないように処置させていただくこともありますけど、基本的にはいろいろな意見があるほうがいいのかなって思っています。
――コメントを見てメンタルをやられることはないのですか?
というか逆に見ていると傾向がわかるというか。だから私はSNSのコメントをわりと見ていますね。
――「市長は嘘ついているからすぐ辞めたほうがいい」というものもありますが。
私は使命感をもって今やってて。それで自分の、ある意味不注意で起きた不祥事ですけども、それについてのコメントですから冷静な目線で見ています。
今回自分がそういう立場になって気づいたのですが、これが例えば一般の人だったらやっぱり辛いだろうなっていうことはすごく感じました。そういうときには周りで気にして手を差し伸べる人がいないと本当に精神的にまいってしまったり、命を絶ってしまったりということに繋がるのかなって感じることはすごくあります。
今はそこまで手が回らない状況ですが、こういう社会問題も自分の政策の中に気にしていきたいなと思うようになりました。辛い思いしている人がいるんだろうなっていうのは、逆に今回自分が当事者になって改めてわかりました。
――お昼に市役所から帰ったりするなど、市長は公務をしていないとの指摘が記者会見でも出ています。
ほぼほぼ誤解ですね。仕事にはいろんなスタイルの仕事がありますけども、毎日執務の仕事もあるので行っておりますが、執務の机に座ってるだけが首長の仕事ではありませんから。それはどこの首長さんもそうですから。
その辺は理解がされづらいから発信をしなきゃいけないと思って発信をするのですが、そうすると今度はその発信についても適切か適切じゃないかって言われるというところでは、本当に大変な仕事だなって思います。
だからといってすべてをやめてしまうんじゃなくて、やっぱり皆さんに知っていただくということが大事かなと思いますし。これで興味をもっていただけるなら発信すべきことは発信していきたいですね。
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市議全員が政敵となった市議会を解散した翌11日、市役所に寄せられた抗議の電話やメールの累積数は1万を超えた。「さすがに市長は追い詰められているのでは」といった声が地元では出ている。だが本人の様子はそれとは真逆といえるほど。混沌とした伊東市の行く末はいかに−−。
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取材・文/集英社オンライン編集部ニュース班