「メガソーラーは事業者さんの意志で完全に事業を撤退していただかないと終わりません」
――7月に辞意を撤回した理由として市長が支持者に「市長だけが見られる文書を見て辞めるわけにはいかないと考え直した」と説明しているとの話があります(♯21)。そのような文書があるのですか?
市長は決裁をしますから、さまざまな行政文書に目を通しますし、指示をすれば持ってきていただけます。そういった意味ではその通りではあるかと思いますけど。
――問題だと思うものがあったのですか?
きちんと確定した事実にならないと表には出せませんし、業務上知った事実をどこまで公開できるのかも非常に難しい問題だと思うので、事実と確認できるまでは安易に話をするつもりはないです。
(公約である)新図書館の建設ストップや私が10年来取り組んできたメガソーラーの設置反対問題は自分の悲願でもあるので、そういう立場でこれから市政は動いていきます。そこで利害が対立し、私が市長をやっていれば困る方もいるでしょう。
その辺は今後本当にちゃんと見ていかないといけない。せっかく伊東市民が前に進めたわけですから元に戻るということだけは決して許してはいけない。私の思いのほとんどはそれがすべてですから。
――メガソーラー建設計画は終わったという意見があります。
“終わった”というのがどういう状態を指しているのか。たしかに表面上の工事は止まっていますが(工事停止につながる行政措置の撤回を求める業者からの)裁判は続いています。
少なくとも私の中で終わったというのは、手をつけることが一切できなくなる状態です。例えば出ている許可が全部なくなるとか不正な金の動きなしに事業者さんの意志で完全に事業を撤退していただくということですね。
※伊豆高原メガソーラー計画について伊東市はホームページにて【当該事業の実施につきましては、関係法令の許可が必要となりますが、事業者は開発に必要なすべての許可を取得している状況ではないため、現状、工事の進捗は見られません。また、近年、事業者からの連絡もございません】と現状では工事の開発を行うことはできないと説明している