16年前、部員がたった9人のテニス部のコーチだった
名古屋市の小学校の教員らの事件を受けて7月1日に文部科学省から服務規律の確保に関する通知があったが、長岡京市では通知後に何か変化はあったのだろうか。
「文部科学省からの通知を受けて京都府でも教員がスマートフォン等の端末を使う時には必ず届け出をするようになりました。それを受け長岡京市のほうでも教員がスマートフォンの撮影は基本しないということになっています。そうした服務規律の徹底を行なっているところにこのような事件が起きてしまい、誠に遺憾です」
松岡容疑者が勤務していた中学校にも取材を申し込んだが、「マスコミの方の取材には対応しておりませんし、今後記者会見の予定なども今のところはありません。保護者の方には保護者会の予定をお伝えしております」と答えるのみだった。
実は松岡容疑者は若手時代に別の長岡京市内の中学校のテニス部の顧問を務めており、そこではなかなかの“熱血教師”だったようだ。2009年の地元新聞には、部員がたった9人の弱小部ながら懸命に指導する松岡容疑者の様子が報じられていた。
〈3年生の引退後、2年生部員がおらず、1年生のみ9人だが、ストロークやボレーなど基本練習を繰り返し、レベルアップを図る。顧問の松岡寿俊教諭(23)が球出しをしながら「当てるだけでなく振り切れ」と声を掛ける。「技術よりも声を出すなどできることからしっかり」と指導し、今後に期待を込める〉
生徒に慕われていた熱血教師にいったい何があったというのだろうか。捜査の進展が待たれる。
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取材・文/集英社オンライン編集部ニュース班