「ギャンブルに開眼(かいげん)の巻」(ジャンプ・コミックス第61巻収録)
今回は、両さんの奔放すぎる馬券の買い方に危機感を覚えた中川と麗子が、本命買いを勧めたことから、さんざんな目に遭うお話をお届けする。
本作の冒頭で、中川と麗子は両さんに対し、競馬などの賭けごとをやめさせようとはせず、無茶な買い方をやめるように説得しているのだが、この時点で笑えてしまう。両さんからギャンブルを取り上げるのは絶対に無理だと悟っているのだろう。その上で、無謀で無駄な賭け方をやめるよう、データを提示して説得しているのだ。
そしてこの後、ふたりは両さんから代わりに購入を頼まれた馬券をめぐって、とんでもない苦労を背負い込むことになる……。
中川と麗子は、両さんの性格や生態、趣味、嗜好性……すべてを知り尽くし、その上であれこれと両さんのサポートをしている。このふたりは、いわば両さんのお守り、お世話係としては、最高の名コンビなのだ。
世界的企業家として秒刻みの激務に追われ、警察官の職務との両立をして……と、本来なら中川と麗子の方こそ、世話を焼かれるべき存在だ。だがふたりは、ダメな兄を支えるよくできた弟と妹のように、両さんの面倒を見ている。おそらく「こんなメチャクチャな人を放っておくワケにはいかない」という意識だけでなく、両さんに深い親愛の情を抱いているのだろう。
本作では、そんなふたりの息の合った両さんお世話係としての名コンビぶりが発揮されている。
なお9月14日からは、中川と麗子が漫才コンビを結成、笑いの道へと邁進するお話をお届けするので、こちらもお楽しみに!
それでは次のページから、中川と麗子の、息の合った両さんお世話係としての活躍ぶり? をお楽しみください!!