2025年8月に、集英社オンラインで反響が大きかった人気記事ベスト5をお送りする。

第1位は、群馬で起きた精神科医が殺害された事件だ。逮捕された15歳の息子は、事件の1ヶ月前にも父親と殴り合いをするトラブルを起こしていたという。

第2位はコミケの激臭問題に挑んだ「消臭防衛隊」の記事。第3位はエレベーター内で女性が刺殺された神戸の事件の記事。第4位はお祭りの「牛タン」を売っている屋台で「豚タン」が売られていたという騒動を取り上げた記事、第5位は男子中学生がなりたい職業ランキングの1位からYouTuberが陥落したという記事だ。

第1~5位のランキングは以下の通り。

1位
〈群馬・父親殺害容疑〉「お父さんが嫌い」「家に帰りたくない」精神科医の父を殺害した容疑の明るい15歳サッカー少年は遺体を放置し友人と外出…1カ月前には父と殴り合いのケンカ

2位
臭いで倒れた参加者も…運営も頭を悩ますコミケの激臭問題にアプローチ、消臭スプレーを噴きかけまくる「消臭防衛隊」に密着

3位
〈神戸・24歳女性刺殺〉「詐欺よりもっと悪いことやってます」3年前にも女性をストーカー・殺人未遂容疑で逮捕された“谷やん”はクマが出る道で菓子を食べているところを逮捕「なぜ奥多摩に?」

4位
「仙台牛タン800円」の屋台で出されたのは“豚タン”だった… 店員に聞くと「豚です」と即答、SNSで大炎上した夏祭りの表示トラブル

5位
中学生がなりたい職業「YouTuber」が1位から転落…Z世代が語る人気凋落の理由「好きなことで、生きていく」はもう古い?

↓以下記事本編

8月16日、17日に東京・江東区の東京ビッグサイトで開催されているコミックマーケット106(以下コミケ)。今年はコスプレイヤーのえなこさんが「(コミケには)お風呂に入ってから来てね!」と、啓発をおこなうなど、「臭い」に対しての問題意識は年々高まっている。そんな臭い問題に独自のアプローチで取り組む企業に話を聞いた。

今年も汗の臭いは避けられない…

夏休み最盛期の8月16日、今年もコミックマーケット106(以下コミケ)が開催された。今年からはコミケ公式サイトで「熱中症対策」ページが拡充されるなど、酷暑への対策を促している。

暑さ同様、参加者・運営ともに共通の大きな課題となっているのが、激臭と呼ばれる「臭い」だ。アーリーチケットの導入により、深夜に会場前に並び、お風呂に入っていない状態で参戦する参加者が減ったとはいえ、夏に数十万人規模の来場者が密集することにより、待機列や会場内で臭いが発生しやすい状況だ。

参加者に話を聞いてみると、

「朝は風呂に入って、新しい服で来ています」(30代・会社員・男性)
「汗拭きシートをいっぱい持ってきてます」(20代・アルバイト・女性)

など汗対策をしている参加者も多い。

だが、今年も会場内では歩くのも困難になるほど人が密集し、熱気が充満。さらには空調も効きづらくなるため、取材した我々も汗を抑えるのは困難であった。

そんな激臭問題に今年も正面から取り組んだのが、株式会社ワカヤマだ。ブースの入り口に「消臭ゲート」を設置。ゲートを通過すると消臭スプレーが噴射され、中で待機しているコスプレイヤーと写真撮影できるというシステムだ。

消臭スプレーを浴びる参加者 ※許可を得て撮影しています
消臭スプレーを浴びる参加者 ※許可を得て撮影しています

さらにブース前には「臭撃防衛隊」と名付けられたコスプレイヤーたちが同社の消臭スプレーを持って待機。参加者たちに消臭スプレーを噴きかけるという演出で注目を集めていた。

臭いで倒れた参加者も…運営も頭を悩ますコミケの激臭問題にアプローチ、消臭スプレーを噴きかけまくる「消臭防衛隊」に密着【2025年8月ベスト記事2位】_2

株式会社ワカヤマがブース企画を開始したのが、昨年の夏。自費でコスプレイヤーを集めてブースを設置した。この取り組みはSNSで大きな反響を呼び、取引先への認知度向上と同社商品を取り扱う薬局の増加につながったという。

参加者からも好評だったため、2年連続での消臭ゲート設置が実現した。

「臭いの原因は汗をかく人ではなく、服にあります。スプレーで臭いの発生源となる菌だけを消すことで、不快な臭いを防ぎます。消臭ゲートは前回から改良を加え、消臭液の濃度を通常の3倍に高め、特に蒸れて臭いが発生しやすいワキの下を狙えるよう、ミストの位置を最適化しました。このゲートをくぐっていただくことで、参加者の皆様が一日中快適に過ごせると確信しています」(株式会社ワカヤマ広報担当・田中氏)