新宿アルタ前ソノシートばらまき事件
1985年4月28日。東京・新宿駅東口・アルタ前には異様な光景が広がっていた。
赤い髪を逆立てたりモヒカンにしたり、鋲つきリストバンドや革ジャンで身を固めたりした典型的なパンクスから、ごく普通ないでたちの高校生まで、2000人超の若い男女の人だかりで埋め尽くされた。
正午からラフィンノーズが未発表ソノシートを無料配布すると、雑誌『宝島』『DOLL』『フールズメイト』の誌上で事前告知していたからである。
ボーカルのチャーミーとベースのポンを中心に、1981年から大阪で活動を開始したラフィンノーズは、日本のハードコアパンクシーンの中核的なバンドと見なされながら、音源の発表ごとにサウンドを徐々にポップ化させ、それと比例するかのように人気がうなぎ登りだった。
 
                         
                         
                         
                         
                         
                         
                         
                         
                         
                         
                         
                         
                         
                         
                         
                        





 

















