男子生徒はサッカー部所属で、最後の大会を終え引退したばかり

亡くなった父親は2003年に福島県内の医大を卒業して精神科の専門医になり、県内の病院で勤務医をしていたとみられる。現場となった自宅は3年前に新しく建てられ、一家はその時に引っ越してきたという。

「もともと現場のそばに亡くなったお医者さんの実家があって彼はそこで育ったんです。そのお父さん(生徒の祖父)は市役所の職員でいい人でしたけど、その時代からこの近所とはあまり付き合いがなく、ちょっと浮いた存在ではありました。

その祖父が家のそばの土地を買ってずっと更地だったんですけど、祖父が亡くなった前後から工事が始まって家が建って、息子(被害者)の一家が住み始めたんです。まだ家も新しいのに…」(近所の70代男性)

少年が出頭した交番(撮影/集英社オンライン)
少年が出頭した交番(撮影/集英社オンライン)

「新しい家ができてからだと思いますが、被害者のお父様が亡くなりました。そのことに近所の住民も全然気づかず、わかってから地区の組長がお線香をあげに行こうとしたそうですが、被害者に断られたそうで、代替わりしたタイミングで全く付き合いもなくなっていました。あの一軒だけベールに包まれていたみたいです」(60代男性)

近所との付き合いが少なく、普段物音が聞こえることもない被害者宅では約1か月前に異変があったという。

「先月、あの家にパトカーが来て鑑識のような警察官も中に入っていったのが近所の人に目撃されています。通報があったようで、警察は『家庭内トラブル』として扱ったようです」(大手紙社会部記者)

毎日新聞によると、男子生徒はサッカー部所属で、最後の大会を終え引退したばかり。同級生は「学校で問題を起こしたことはなく、家庭の話やトラブルも聞いたことがない」と話しているという。

自宅の庭先には使いこまれたサッカーボールが放置されていた。受験を控えた夏休みに中学3年生の息子と父親の間に何があったのか。動機の解明が待たれる。

事件現場となった一軒家(撮影/集英社オンライン)
事件現場となった一軒家(撮影/集英社オンライン)
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取材・文/集英社オンライン編集部ニュース班