卒業式の後の飲み会で“ニセ卒業証書”を渡した?
「提出を拒否いたします」
8月8日夕、田久保市長は市議会の調査特別委員会(百条委)から出されていた、“卒業証書”の提出要請を拒む回答書を中島弘道市議会議長に提出。同市長の提出拒否は7月に続いて2回目だ。
また、百条委は市長に13日の会合に証人として出席することも求めている。市長は出席を検討しているとの情報もあるが、ここで出席や証言を拒むなどすれば議会は地方公務員法違反容疑で市長を告発し、不信任決議案の採択へ走り出す公算だ。
問題の“卒業証書”は、5月の市長選で田久保市長が当選する前から出回っていた「東洋大卒との学歴はウソだ」との情報を打ち消すために本人が周囲に見せて回っていたものだ。
「田久保市長は大学を除籍されていたとの告発文書が選挙後に市議全員に送られて疑惑が深まり、結局その内容は事実と判明しました。
この前の段階で田久保市長は、今は偽物と判明した卒業証書を市の広報誌に『大卒』と書く根拠として市幹部に見せたり、疑惑を否定する目的で中島議長らにチラ見せしたりしていました。
しかし7月2日の会見で自ら除籍されたと認めた後は公開を一切拒み、一度は『検察庁に提出して調べてもらう』と約束したものの、その約束も破った。
公職選挙法違反の学歴詐称の疑いで市内の業者から刑事告発されたので重要な証拠になるものは見せない、との論法です」(地元記者)
どうしても“卒業証書”を表に出したくない田久保市長は、これを顧問弁護士の事務所の金庫にしまい込み、弁護士は当局の押収は許さないとけん制している。
今度は第二の告発文書が
そうした中、7月下旬には第二の告発文書が中島議長に届いたことが報じられた。告発文書のコピーを見たというA市議が言う。
「差出人は田久保市長の大学の同級生で北海道の人物と書いてありました。田久保氏だけ卒業できないのはかわいそうだと、卒業式の後に池袋で行われた飲み会で(偽造した)“卒業証書”を渡した、という内容でした。
除籍の経緯については『彼女は1年生から進級したのち2年生を3回やって除籍ということになった』と書いてありました」(A市議)