「ヘビをスープに」と写真付きでネットにアップ
この賃貸借契約について地元記者は、「市や神谷氏は否定しましたが、公共施設が政治活動に利⽤されないか警戒する声は少なくありませんでした」と話す。
実際はどうだったのか。保育園の近くに住むAさんが証言する。
「保育園には定期的にバスで50人以上の入りきれない数の人が来ていたんで、最初は宗教か何かと思ったんです。後で神谷さんが説明会のようなことをやっていたと聞きました。
そのうちに保育園だと分かったんですが、子どものやりたいようにやらせているようでした。それというのもパンツ一丁の子が飛び出してきて隣の建物との間の塀の上を走り回ったり、汚い川で釣った魚を焼いて食べたりもしてましたからね。
職員の大人も、子どもがケンカをしようが塀から落ちようが何も言わなかったので少し違和感を覚えました」
移住者についてはAさんは、
「この周辺でも多くの空き家が次々と埋まりました。移住者は参政党の支持者みたいで、子どもはほとんどがてくてくの杜へ行きますね。てくてくの杜の人は地域と仲良くしようとします。でも『加賀は参政党の聖地』とか揶揄する地元の人もいて、やっぱりちょっと距離があります」
と話す。別の住民Bさんは、
「できた当時は神谷さんも頻繁に来ていて、シュッとしてハンサムでしたよ。保育園に当時2歳の息子さんを入れていたわね。コロナの時も誰もマスクをしないで外で遊びまわって、まあ変わったところには見えたわよ。でも子どもたちはあいさつはするし、先生も聞けば色々話してくれたしね」
と普段の雰囲気を証言した。
てくてくの杜はホームページでも理念として「褒めない」「大人こそ学ぶ」「叱らない」「ありのままを認める」の四つを挙げており、子どもが自由に動くことを重視しているようだ。
「2023年8月にはヘビを捕まえた子が食べたいと言ったから『スープにしたらおいしかった』とスタッフが写真つきでネットに書いたこともあります。普通なら叩かれるのではと考えそうですが、“これだけのびのびできるフリースクールなんです”という宣伝のつもりかもしれませんね」(住民Cさん)との証言もある。