参政党とメディアの軋轢
参政党をめぐってはほかにも騒動が続く。
「22日に神谷宗幣代表らが国会内で開いた定例記者会見で、神奈川新聞記者の出席を『事前申請がなかった』ことを理由に認めなかったんです。会見案内には申請が必要とは書いてありませんでした。
党は共同通信の取材に対し、『過去に会見に出席したことがある記者は事前申請不要だが、それ以外の記者は必要だった』と答えています。しかし神奈川新聞は神奈川選挙区の参政党候補の言動を厳しく批判しており、これへの報復ではないかとみられています」(社会部記者)
もっとも参政党とメディアの軋轢はこれが初めてではない。
「20日の投開票日、さや氏の事務所は『取材が可能なのはテレビと新聞だけで雑誌はだめ』と答えています」と雑誌編集者は話す。集英社オンラインは選挙中、街頭演説を終えたさや氏に直接取材を試みたが、党スタッフは「事前に決まっている(テレビ)2社以外はだめだ」と接近を阻止した。
「選挙中、さや氏に近づいたジャーナリストに対しては党関係者が“クズブス女”“俺の候補に手を出すな。手を出したら、マジで自殺したくなるほどの暴力を受けるよ”とブログに書き込み、その後削除しています」(ネットメディア記者)
取材の“許可”を受けたマスコミは選挙中から行なわれていた参政党によるメディアの選別をスルーしてきたが、神奈川新聞の排除で隠せなくなった形だ。それでも22日の会見時、神奈川新聞記者が退席を求められても他の記者らは抗議しなかったという。
選挙を終え重要な政治勢力になった参政党。その存在感に見合うふるまいが求められると、大手メディアも指摘すべきだろう。
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取材・文/集英社オンライン編集部ニュース班