夫の俊哉氏は原爆関連の朗読イベントにも参加

そのさや氏は選挙戦最終日のマイク納めで「私を皆さんのお母さんにしてくださーい」と絶叫した。支持者は熱狂で応えたが党関係者は違和感を口にする。

「『お母さんにして』なんていう過激な演説はありましたけど、普段は静かな女性です。どういうノリであんな感じになったのか……。周辺の指示かもしれないですね。普段のキャラクターのキャラとはかけ離れていたので少し冷めた目で見ていました」(党関係者)

選挙戦最終日の7月19日、選挙カーから手を振る塩入清香氏(撮影/集英社オンライン)
選挙戦最終日の7月19日、選挙カーから手を振る塩入清香氏(撮影/集英社オンライン)

たださや氏は徴兵制を「学校教育のなかでは教えられないことを兵役の中では教えることができる」と述べたり、「核武装が最も安上がり」と発言したりし、保守論客を目指しているようにも見える。

だが、これにも前述の関係者は「核とか徴兵制の発言も保守の先生たちの受け売りじゃないでしょうか。信念とか思想というより聞いたことをそのまま話しているみたいな」と指摘する。

興味深いのは夫の俊哉氏は原爆関連の朗読イベントにも参加し、昨年11月にもXに、

〈金曜日は朝イチで松江へ。米国の広島への原爆投下により子供を失った母の手記「星は見ている」の朗読会でした。紺野美沙子さんの想いのこもった朗読の空間にピアノの音を置くように、、、〉

とポストしていることだ。俊哉氏のことをさや氏はこれまでSNSで、夫であることは伏せながら「音楽の師匠」と呼んできた。そして6月には、

〈(俊哉氏に教わった)音楽家の魂を政治の世界にも反映できるよう、この夏を全力で駆け抜けてまいります!〉

ともポストしている。核保有をめぐって夫婦喧嘩にはならないのだろうか。

塩入清香氏と塩入俊哉氏(さや氏のXより)
塩入清香氏と塩入俊哉氏(さや氏のXより)