石丸旋風が家庭内にも吹いた!

実際に応援に駆けつけていた年配の方の声も聞けた。なかには「石丸氏の顔に惹かれた」と支持者になった人もいた。応援に駆けつけていた60代の女性が語る。

「(石丸さんは)イケメンじゃないですか。最初はそこがきっかけでしたね。実際に都議選でも、政治参画を目的として民意にゆだねると一貫してその姿勢を貫くなど、そういったところが誠実に見えます」

さらには、家庭内や財布にまで石丸旋風を巻き起こしたという。

「石丸さんを知るまではネットの検索履歴も『高血圧』とか『BTS』とかが多かったのですが、今はもう石丸さんばかりになりました。家族にも石丸さんのことを教えたのですが、結果、家族みんなで応援するようになりました。都議選から、再生の道の街頭演説がある際は毎回行っています。この間、交通費の履歴を出したら数万円以上使っていてびっくりしました(笑)」

数万円以上の交通費履歴を見せてくれた石丸ファンの女性(撮影/集英社オンライン)
数万円以上の交通費履歴を見せてくれた石丸ファンの女性(撮影/集英社オンライン)

ほかにもこんな声が聞こえた。

「応援しているのは再生の道ですね。理由は石丸代表の人柄です。都議選は残念でしたけど、石丸代表はこれまで自分の言ったことに対して一貫してブレてないです。その姿勢は安芸高田市長時代からそうですし、私はずっと応援していますし今後も応援していきたいと思っています。石丸さんを知ったきっかけはYouTubeを見てですが、いつか言ったことを必ず成し遂げる人だと思っています」(60代女性・東京都在住)

演説を聞く最前列は年配の方が目立つ(撮影/集英社オンライン)
演説を聞く最前列は年配の方が目立つ(撮影/集英社オンライン)

証明された動画再生回数の意味のなさ…若者の飽き目立つ

いっぽうで、「再生の道は崖っぷちでもある」との指摘も。政治部記者が解説する。

「石丸さんは都議選の投開票日に会見を行ない、『満足がいく結果』だと話しました。というのも再生の道の目標は、都議選に候補者を擁立することだから、と。でもその後、YouTubeチャンネル『ReHacQ―リハック―』では、『申し訳ないけど僕の中でトライアルだった』などと発言され、一部の候補者は不満を漏らしています。

また、石丸さん個人のファンが多いことから、再生の道の候補者になかなか目が向かないという弱点もあり、それもあって都議選では石丸旋風は巻き起こらなかった」

「再生の道」から都議選に出馬し落選、その後、党から離脱することを表明した鳥海彩氏(写真左)(鳥海氏の「X」より)
「再生の道」から都議選に出馬し落選、その後、党から離脱することを表明した鳥海彩氏(写真左)(鳥海氏の「X」より)
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選挙情報サイト「選挙ドットコム」を運営するイチニ(東京)が、東京都議選期間中のYouTube再生回数を調べると、公認候補が全員落選した「再生の道」がダントツで多かった。

6月13~21日までの間、再生の道の再生回数は約3200万回でもっとも多く、次に多かった国民民主党の約1400万回で、2倍以上の差をつけた。

前出の政治部記者が解説する。

「動画の再生回数が必ずしも議席につながるとはならないことが証明された。現行勢力に対して歯に衣着せぬ言い方をする石丸氏の姿は、都知事選のころだと物珍しさがあり評価されたが、その後、同じような人や党が出てきたことで、“飽き”が起きてしまった。だからネットを使いこなす情報感度が高い若年層が離れていったのでは。同じやり方では、今回の参院選も厳しいのでは」

石丸新党、初議席の獲得はまだ遠いか――。

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取材・文/集英社オンライン編集部ニュース班