最大の課題はニオイ?
また、別の女性は「今の季節はいいけど……」と前置きしつつ、乗船に適した時季が限られることを指摘。さらに、やはり臭いも気になる点だと率直な意見を述べた。
「テレビで新しい定期船の運航が始まったと知って、試しに乗ってみましたが、これで900円なら安いと思います。ただ、今の季節はちょうどいいけど、夏は日差しが暑そうだし、冬は風が冷たそうで、乗る時季は限られる気がします。通勤にはあまり向いていないですね。
それに、東京湾が近づくにつれて、尿のような臭いがして……。臭いに敏感な人には、あまりおすすめできないです」(50代女性・港区在住)
船を運行する株式会社ジールに利用者数や、臭いの原因について尋ねたところ、2日にわたり担当者不在のため回答が得られなかった。
しかし、定期船の現地スタッフによると「今の時期は表層水と底層水が入れ替わる“ターンオーバー”という現象が起こるため、川や海の水が濁り、臭いも強くなる傾向がある」とのことだった。
心地よい風に当たりながら、ゆったりと都内を移動できるという魅力がある一方で、多くの乗客が「臭い」を課題として挙げた船通勤の新航路。あまり気にならない人は、一度試してみるのもアリかもしれない。
取材・文/集英社オンライン編集部ニュース班