SNSで支援の呼びかけると誹謗中傷のメッセージが多数
しかし、そのレベルの高い環境に身を置くことがケニアでは簡単ではない。セカンダリースクール(高校)を卒業後、日雇い労働などをして生活費を稼ぎながら野球を続けているオスカーくん。彼が所属する、昨年発足したというケニアリーグは日本でいうところの草野球のようなもの。これではプロになるなど夢のまた夢だ。
そこでオスカーくんはXアカウントを作成し、素振りや投球練習などの動画を投稿するとともに、世界中の野球ファンへ支援を呼び掛けることにした。
「ケニアから日本でプロとしてプレーする夢を追い求めるには、才能だけでなく、より高いレベルの試合やトレーニングに触れることが必要です。
そこで、まずは隣国のウガンダに野球留学へ行く資金をクラウドファンディングで集めることにしたのです。ウガンダは東アフリカの中でも野球が盛んで、僕のような技術向上を目指す選手にとって理想的な国なのです」(オスカーくん)
NPBを目指す彼は、主に日本語で投稿を行っている。だが、彼の練習する姿は目の肥えた日本の野球ファンからは素人同然に映るようで……。
「応援してくれる人もたくさんいます。でも『話にならない』『早く諦めろ』といったメッセージは多く届きますし、ひどいときは『beggar』(物乞い)と言われることもあります。
僕も人間だから悲しみを感じる。簡単な道のりじゃないことはわかっています。でも夢はすべてを変えることができると信じているから、決して諦めません」(オスカーくん)