1億円の貯金が全てなくなってしまった
そこからは「悲惨なものでした」とゆりかさんはため息をつく。
「収入が減って貯金が減ることへの恐怖から『なんとか取り戻そう』と、投資詐欺やギャンブルにのめり込みました。そしたら、数年で貯まっていたはずの1億円がぜーんぶなくなったんです」
それまでは月1000万円以上稼いでいたのに、気がついたら月25万円の家賃を払うのがキツくなってしまい、住んでいたタワマンを出て東京都下に引っ越さざるを得なくなった。
その後、彼女はセクシー女優も引退し、現在は都内某所の風俗店で働いている。1人を接客してもバックは1万円を切り、月収は30万円からよくて50万円。「ひどい時は20万円なんてこともあります(笑)。落ちぶれたもんですよ」と力なく笑った。
「今働いている風俗店では『可愛いね』『30代に見えない』と言われますが、港区の一握りの富裕層に好かれる30代にはなれなかった。30代でもセクシー女優として売れている人もいるし、バリバリ整形してスタイルも維持して、パパ活無双をしている人もいます。
でも、それらも本当に一握り。婚活と同じで、とにかく20代の価値が高い。『20代に見える』『20代より可愛い』に価値はない。本物の20代に価値があるんです」
今はただ昔を懐かしみ「あの頃に戻りたい」と当時の写真を眺めている。
取材・文/吉沢さりぃ