「お酒って感じじゃなくて、なんかもっと変な感じだった」
この進学塾は車で子供を迎えに来る親も多く、事件で道が封鎖され、車を駐車できないでいる親が数名いたようだ。前出の住民男性は困った様子の親御さんに「車停めていいよ」と声をかけた。そして親御さんに連れられた中学3年生の娘さんからこう話を聞いたという。
「娘さんも驚いた様子だったから、俺も『大丈夫? 何があったの』と声をかけたんだ。娘さんは『裸の男の人がいきなり入ってきた』『体に絵が描いてあった』と言ってた。おそらく刺青だよね。
それで『お酒に酔ったような感じだったの?』と聞いたら『お酒って感じじゃなくて、なんかもっと変な感じだった』『目が据わっていた』と話していた。春先は、変なヤツが湧くっていうけど、未来ある子供たちに怖い思いをさせるなんて許せないよ」
冒頭の女子中学生によれば「髪をグッとつかまれた子は、翌日にはフツーに登校してた」と言うが、どれほど怖かったことだろう。
「今日は学校ではその話題でもちきりで、私の親友も平然としていたけど、後からその時のショックでトラウマが起きないか心配です」
街中で騒ぎを起こし、住民に恐怖を与えた、迷惑だけではすまされない“全裸男”は23日送検された。報道陣にカメラを向けられた際、一点を見つめていた西村容疑者は、今何を思うのだろうか――。
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取材・文/集英社オンライン編集部ニュース班