「警視庁“体力”代表!!の巻」(ジャンプ・コミックス114巻収録)

今回は、両さんたちがテレビの「各官庁対抗体力選手権」という企画に参戦し、ロープをよじ登ったり、高すぎる竹馬を操ってレースしたりするお話をお届けする。

本作が描かれたのは、1998年。1990年代後半は、タレントやアスリートはもちろん、体力自慢の素人達が過酷な競技に挑むスポーツバラエティ番組が全盛だった。

本作の舞台となっているフジテレビが放送していた「海筋肉王 ~バイキング~」はもちろん、TBSの「筋肉番付」「SASUKE」などが大ヒットし、各局がしのぎを削っていた。その内容は、ときには『こち亀』で描かれる珍競技・難競技以上の過激さで、「こんなの両さんじゃないと無理!」と思わせるものも見受けられた。

ちなみに本作中には、「高さ40メートルの竹馬」に乗っての競技が登場するのだが……。

竹馬とは、二本の竿に取りつけた足場に乗り、竿の上部を両手で操って歩行する、遊具の一種だ。高さ16.14メートルの竹馬で歩いたという記録がギネスには登録されているようだ。

なお、『こち亀』のコミックス199巻に収録されている「おまけマンガ 今だから白状(バラ)す子供時代の話」では、昭和の子供たちが竹馬で行っていた危険な遊びの数々が紹介されている。

さらには、少年期の両さんが、高さ30メートルの竹馬を駆り、高圧線に引っかかる様子が描かれている。一本の電線に接触しても体から地面へと電流が流れるため感電しないが、ここでの両さんは、竹馬に乗っていたため二本の電線との接点が生じ、感電してしまったようだ……。

「今だから白状す子供時代の話」より。「バカは高いところが好き」なことを証明!?
「今だから白状す子供時代の話」より。「バカは高いところが好き」なことを証明!?

それでは次のページから、体を張ってスポーツバラエティ番組で奮戦する両さんの勇姿をお楽しみください!!