局内での人間関係のもつれがあったのでは
関係者によると、警察のみならず、地検も実名での広報を控えているという。事件を報じたメディアの中には、こうした当局の姿勢にならって実名での報道をしていないところもあるが、なぜ当局は実名での広報に踏み切らなかったのか。そこには事件を巡る複雑な背景が関係しているという。
「被害に遭ったのが、大坪被告の同僚だった点も当局が慎重になった理由のひとつになっているようです。大坪被告は逮捕直後の取り調べに容疑を否認しており、その動機は判然としませんが、事件の背景には局内での人間関係のもつれがあったのではないかとの憶測も広がっています。
とにかく、警察が逮捕までかなりの時間をかけていることから慎重に捜査を進めていたことは間違いなく、それほど犯行が悪質だとみていたといっていいでしょう」(地元関係者)
どんな事情があるにせよ、大坪被告は、越えてはならない一線を越えてしまった。いまは華やかなテレビの世界から離れて、拘置所でひとり、裁きの時を待つ身となった大坪被告。新人時代、前出の局のHPでは、一問一答式の自己紹介で、「どんな性格ですか?」との問いに《のんびりおおらか》と答えている。
また、「休日は何をして過ごしていますか?」の問いかけには、「動物と子どもの動画を見て癒されている 自家製味噌と塩麹のお世話」と回答、「一番印象に残っているお仕事は?」という問いかけには、《目の前にある一つ一つのお仕事とまっすぐ向き合っていきたいです》と初々しさも見せていた。
視聴者に《皆様と同じ目線で言葉を伝えたいです。沢山学ばせて下さい。よろしくお願いいたします!》と殊勝なメッセージを送っていたが、その願いは自らの過ちによって潰えてしまった。
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取材・文/集英社オンライン編集部ニュース班