「プライズハンターの巻」(ジャンプ・コミックス182巻収録)

今回は、腕利きのプライズハンターとしてゲーセンを荒らしまくる両さんと、ゲーセンの全てを熟知した店長の、プロ対プロの勝負を描いたお話をお届けする。

両さんは、まるで世界最高峰の狙撃手で、狙った獲物は決して逃さない殺し屋・ゴルゴ13のように、クレーンゲーム内の景品の入荷時間からクレーンのツメの状態までを瞬時に把握し、静かに、そして確実に景品を仕留めて手に入れていく。

その凄腕ぶりに脅威を感じつつも、客の動向から景品の置き方までを熟知したベテラン店長は、対両津の策を練って……。

はたして、息詰まる戦いの結末は!?

ちなみにゲームセンターは「風俗営業」に相当し、本来なら「遊技の結果に応じて賞品を提供してはならない」と定められている。

だが、「クレーンで釣り上げるなどした物品で小売価格がおおむね1000円以下のものを提供する場合については、技の結果に応じて賞品を提供することには当たらないものとして取り扱うこととする」という、実に玉虫色の解釈が存在しているのだ。

また、これにより、ゲームを一度やるのにいくら掛かるかにかかわらず、景品の小売価格は1000円以下と見なされている。なお、2022年まではこの上限が800円だった。

なお、4月14日からお届けしている「突撃!クレーンゲームの巻」(ジャンプ・コミックス73巻収録)で、両さんはデパートが話題作りで実施した1回1万円のクレーンゲームで、数十万円する貴金属や宝石をゲットしまくっている。

「景品の値段がアウトじゃないの!?」と思うかもしれないが、デパートの催事場はゲーセンと違って風俗営業には当たらないので、当然ながら風営法も適用されないのだ。

それでは次のページから、ゲーセンのプライズをめぐるプロ同士の勝負をお楽しみください!!