「好きになって騙された自分が悪かったんだけど…」
八方塞がりの状況に追い込まれた高野容疑者には、佐藤さんが居直っているように見えたのかもしれない。
「事件直前の3月7日にも『最上さんのやっていることすべてを暴露したいけど、それでは自分も不正したことになり、捕まるかもしれない』『死んじゃおうかな。でも(キミと)話せなくなるの嫌だからもう少し頑張る』とも言っていたのに……。
健さんは『何でこんな目にあわなきゃいけなかったんだろうな』『好きになって騙された自分が悪かったんだけど』と自分を責めているようでした」
1月31日に東京地裁立川支部で接触したきりだった佐藤さんや「元カレ」に対し、高野容疑者は事件の4日ほど前になって“最後通告”をしたようだ。
「健さんは最上さんとフィアンセが一緒に運営しているSNSのアカウントにDMを送ったんです。『お金を返してください。貸すために借りた消費者金融の借金でもうマイナスで生活ができません。どうにかして1万円だけでも返してくれませんか』って。でも、それも無視されたって言っていました。
ここ最近は『薬をけっこう飲んでしまって一日中寝ちゃってた』とも言っていたし、犯行直後の健さんの顔もSNSで見ましたが目に光がなくて…。事件の前日の夕方、健さんからLINEが来ていて、モンスターハンターで自分の“お気に入り”のキャラクターを送ってくれたんです。それが、健さんが送ってくれた最後のLINEでした…」
3月13日、高野容疑者は戸塚警察署から送検された。警察署をでる際、顔を隠すことなく無言で終始下を向いていた高野容疑者は今何をおもうのかー。
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取材・文/集英社オンライン編集部ニュース班