「飲んじゃった可能性もありますよね」

三浦容疑者が「園児を怖がらせていうことをきかせようとした」と供述していることに対し長年保育現場に携わってきた祖母は「言うことを聞かせるために怖がらせるなんて言語道断だ」と声を震わせた。

「子供がいたずらしたり悪さするのは当然のこと。こういう行動に対しては怖がらせるのではなく、こちらはあくまで平常心で、何度でも悪い行いであることを伝え続けるんです。子供が受け取れるようにね」

「明日、敏文に面会したい」と語った祖母は明らかに動揺した様子だった。

草加警察署(撮影/集英社オンライン)
草加警察署(撮影/集英社オンライン)
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園の近隣の小さい子どもと共に歩く母親にも声をかけた。

「2歳児はまだ味覚も十分に発達していないし、もしかしたら飲んじゃった可能性もありますよね。本当にひどい事件だと思います。草加市は数年前も保育士の問題行動がニュースになってましたよね。少子化にあって、社会全体で子供たちを大事に育てていきたいなか、本当に信じられない事件です」

埼玉県草加市は2023年12月に市立保育園全19施設のうち1施設で2019~21年度に、おむつで園児の頭をたたくなどの不適切保育があったと発表している。これを受けて2024年3月には「不適切な保育防止のための 草加市ガイドライン」が発表され、さらには当該施設の職員を対象にした保護者対応研修なども実施されていた。

三浦容疑者の逮捕容疑は器物損壊であるが、子どもや保護者の信頼を裏切る許されない行為である。

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取材・文/集英社オンライン編集部ニュース班