「園児を怖がらせて言うことを聞かせようとした」
三浦容疑者が務める保育園は、2020年4月1日に開設された0歳児から2歳児までの子供を受け入れる定員8名の小規模保育園だった。
「三浦容疑者は3月3日午前10時15分頃から午後14時半頃までの間に、役員を務め事務員として勤務する保育園で、園児がつかう水筒のような容器に尿を入れ器物損壊の疑いで逮捕された。
園児の母親が帰宅した際に水筒に入っている黄色い液体を不審に思い、草加署に通報したことで発覚。三浦容疑者は特殊な性癖がある様子もなく『怖がらせて言うことをきかせようとした』などと供述している」(社会部記者)
草加市役所保育課によれば「現在、この保育園には休園するよう指示した」という。
「保育課では4日夕方にこの事態を把握。翌日に園児さんたちが安心して登園できる代替えの園を探すために動き出しました。そして4日夜には8名の園児さんの保護者様それぞれにご連絡し、5日以降からの当面の間に通える保育園のご連絡をいたしました」
園の処分はどうするつもりなのかを尋ねると「検討中」だという。
「まずは事実確認をしているところです。今後、閉園にするのか、何らかの対策を練り再び園児さんを通えるようにするのか、すべての可能性も含めて検討中です」(保育課)
事件のあった保育園を訪ねると、スタッフらしい高齢者男性と女性が園内で作業をしていた。記者がインターフォンを押すと「今、片付けをしています。コメントできないんです。出かけるところなのでごめんなさい」と消え入るような声で答えた。
三浦容疑者宅を訪ねると、祖母が「何であんなことを…」と肩を落とし取材に応じた。
「敏文は私の長女の子で、孫になります。。二世帯住宅で私が建てたこの家に3歳の時に娘夫婦が引っ越してきて一緒に住むことになりました。私は50年間、保育園を2園経営してきて、敏文も私が経営する保育園に通っていました。その当時の敏文は男の子らしい、ごくごく普通の子でした…」
三浦容疑者は、代々、保育園を営む家系に育っていた。母は三浦容疑者が役員を務める保育園の代表取締役だという。祖母ば「なぜ孫がこんな事件を起こしたかわからない」と嘆く。
「私は8年前に病で倒れリハビリを経て家に戻ってきて、私と娘夫婦らは同じ一つ屋根の下といえど完全に別の暮らしをしてきたので、長らく敏文の様子は見ていません。小中高くらいまではごく普通の男の子として成長してきた姿を見守ってきました。
一体なぜこんな事件を起こしたか、本当にわからないです。ただ、親御さんに不信感を抱かせ、そして園児さんがもし尿を誤飲したかもしれないと思うといたたまれないです」