「強い酒を混ぜた危険な飲み物を客に飲ませて潰しちゃう」
一方で前出のキャッチは、一緒に逮捕された“もえママ”には悪い印象はないようだ。
「もえママもクセの強い人だけど、基本的には相手を尊重できるタイプの人でした。とにかく、『れいこママのことは嫌い』って人は多かったです」
れいこママには、その凶暴な性格ゆえ「アパッチ(アメリカが開発した世界最強のヘリコプター)」というあだ名もあったと話すのは、歌舞伎町歴40年以上になるバーのオーナーだ。
「れいこは10代のときからヤンチャだったと本人も話していた。ケンカっぱやくて強いから、周辺はみんな『アパッチ』って呼んでた。ウィスキーとウォッカとスピリタスとガムシロップを混ぜた危険な飲み物を客に飲ませてマグロ(潰すこと)にしちゃうの。酔った客には口移しで飲ませてたときもあった。かつての歌舞伎町名物“マグロ営業”をするママとしても有名でした」
だが、れいこママには、仲のいい人や気に入った人には酒をおごる一面もあったという。
「『あんた、飲んでいきなさいよ』とか言っていっぱいご馳走してくれたこともあったよ。でも、中に何が入ってるかわかんねえなっていつもドキドキしながら飲んでましたよ」
攻撃ヘリの呼び名はあれど、子どもを守る立場であってほしい。
取材・文/集英社オンライン編集部ニュース班