「ネガティブ思考」に陥るときは
落ち込むことは誰にでもあることですが、すぐに切り替えて「これからどうするか」を考えられる人と、落ち込みを長引かせてしまう人がいます。
この、落ち込みを長引かせてしまう原因のひとつが、心理学的には「反芻思考」、医学的には「抑うつ的反芻」と呼ばれるものです。これらは、うつ病や不安障害などの精神疾患の症状やリスクとして考えられています。
「あのとき、ああしなければよかった」
「あの言い方が悪かったのかもしれない」
そんなふうに、ネガティブな考えがぐるぐると頭の中で繰り返してしまうと、徐々にネガティブなことを考えるのが習慣になり、何に対しても悪い方向に捉え、抑うつ状態を強めてしまうことがあります。そして「考えないようにしよう」と考えるほど、意識してしまってさらに囚われてしまうこともあるようです。
そういうときは、「今、それに対して自分にできることがあるか」について考えてみましょう。できることがあるのなら行動します。ないのであれば、そのことを一切考える余裕がないくらいに、別のことに集中する時間を持ちましょう。
たとえば、筋トレをしてクタクタに疲れてみたり、大人の塗り絵に没頭してみたりと、心の問題を心で解決しようとせず、からだを動かすことです。心は、からだを物理的に動かすことで解決できることがあります。