「育て方」を間違ったという母親…
別の女性の住民もこう証言した。
「お母さんもお父さんもいい方ですよ。お子さんも含めて家族仲もよさそうに見えました。
というのも、7年か8年ほど前に町内でやったクリーン活動に息子さんと一緒にご両親で参加されていましたから。普段は、息子さんは見かけなかったので、たまたま帰ってきたのかもしれませんね。
ただ、当時何をされているとか、そういう話は聞いてないので、何をしてたのかはわかりません。息子さんをお見かけしたのはそれが最後です。挨拶もしっかりする子で本当に普通の青年という印象しかなかったので、事件については驚きました」
大木容疑者が通った高校は創立130余年という、多数の著名人が輩出した名門府立高。自身も国立和歌山大学に進学、本人と思われるSNSには在学中にピアノ部に所属していたことなどを投稿している。
一方で事件後、関西ローカルの民放テレビの取材に大木容疑者の母親が「育て方間違えました。失敗です。中学のときにいじめられて、自殺未遂をして人生が狂った。大学もいつの間にか退学した」などと答えた様子が報じられた。
そして大木容疑者本人は、2月2日に和歌山県白浜町の自殺の名所としても知られる「三段壁」をうろつく様子を近所の人が不審に思って通報、警察に保護され、事件への関与が発覚した。
学生時代を過ごした和歌山の地で、歯車の狂ったかつてのエリートは何をしようとしていたのか。
取材・文/集英社オンライン編集部ニュース班