どことなく歓迎されていない空気を感じた取材

2016年4月、新聞の「忌野さんの創作ノート発見 30曲分 自信と不安抱く」というニュースを読んでいて、忌野清志郎と初めて会った日のことを思い出した。

2009年5月2日に58歳で亡くなったロック歌手の忌野清志郎さんが、22~24歳の時に記した創作ノートが見つかった。(中略)「RCサクセション」が全国的に知られる前のもので、作品に対する自信の一方、世に認められるか不安を抱いていた様子がうかがえる。(日本経済新聞)

ぼくが初めて忌野清志郎と対面したのは1976年1月のことで、シングル盤『スローバラード』が発売される21日よりも少し前だった。

事前にポリドール・レコードから渡された見本盤のレコードを聴いたとき、東芝時代のサウンドとは明らかに違っていることに気づいて、やや興奮した。