転売対策は大成功、と思いきや……

購入制限などの発表時にはファンから賛否の声が上がったものの、“転売対策”としてはうまくいったのではないだろうか。しかし、ここでフリマサイト「メルカリ」を見てみると、悲しい現実が浮かび上がってきた。

なんと、この日から販売開始された限定グッズが、午前中の時点で大量に出品されていたのだ。

メルカリを見てみると、園内購入可・オンライン限定を問わず、午前中から早くも大量にグッズが転売されていた。しかも、ページを更新するたびにその数は増えていく(撮影/集英社オンライン)
メルカリを見てみると、園内購入可・オンライン限定を問わず、午前中から早くも大量にグッズが転売されていた。しかも、ページを更新するたびにその数は増えていく(撮影/集英社オンライン)

なかには、背景がパーク内と思われる画像を使った販売ページも見受けられ、購入後すぐに撮影・出品したことは明らかだ。

商品の最終更新日時には「数秒前」「2分前」などと表示されているものも多く、次々と出品されている様子がうかがえる。

さらに、価格は定価を大きく上回るものがほとんどで、今回の件を運営側が転売対策としているのであれば、残念ながらあまり効果がなかった印象だ。

購入後、園内ですぐ撮影したと思われる商品画像。なかには、注意書きが表示されているものも(撮影/集英社オンライン)
購入後、園内ですぐ撮影したと思われる商品画像。なかには、注意書きが表示されているものも(撮影/集英社オンライン)

2022年3月、メルカリはオリエンタルランドと「安心・安全な取引環境の構築に向けた覚書」を締結。ディズニー関連グッズの転売対策に取り組む姿勢を表明している。

今回の転売商品も、販売ページには「本商品は、価格が急騰している可能性があります」「購入の際は冷静なご判断をお願いいたします」など、フリマサイトにもかかわらず、買い手側に購入を思いとどまらせるような注意書きが表示されていた。

こうした状況を見ると、対策発表時にファンが指摘していた「転売対策というよりショップの混乱対策」という見方は、的を射ていたのかもしれない。

こちらはオンライン限定のアイテム。注意書きが表示されるほど高額に設定されているが、さっそく購入されている(撮影/集英社オンライン)
こちらはオンライン限定のアイテム。注意書きが表示されるほど高額に設定されているが、さっそく購入されている(撮影/集英社オンライン)

その後、取材班は限定メニューが提供されるパーク内のレストラン「ミゲルズ・エルドラド・キャンティーナ」に向かった。このレストランでも、新メニューの提供初日とあって、入店には予約が必須だ。

アプリで入店予約を試みると、受付中のように見えるが、画面を進めると「受付不可」と表示される。なぜこうなるのか、別のディズニーファンは話す。

「最大30分待ち」とのことなので入店予約を試みたところ…なぜか受付不可の表示に(撮影/集英社オンライン)
「最大30分待ち」とのことなので入店予約を試みたところ…なぜか受付不可の表示に(撮影/集英社オンライン)
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「エラーで予約可能と表示されてしまっているのでしょうね。初日なので入店には予約必須で、もうキャンセル待ちになっていますから」

平日にもかかわらず、新しい限定グッズを求めて多くの人が詰めかけた新イベント初日の東京ディズニーシー。

現場でパニックが起きなかったのは幸いだが、ファンが指摘したとおり、やはり転売対策としてはまだまだ不十分なようだ。

取材・文/集英社オンライン編集部ニュース班