「◯◯似」と報じる、とある事情…
三菱UFJ銀行の行員が顧客の貸金庫から合計約17億円以上の現金や金塊を窃盗したとされる事件。警視庁2課が捜査を行い、1月14日に元行員の今村由香理容疑者(46)が逮捕された。
そのデタラメな金額や巧妙な手口と同じくらい話題となっているのが、昨年、一部週刊誌が今村容疑者の容姿を女優の“和久井映見似”と報じていたことだ。
1月14日にテレビ番組が報じた今村由香理容疑者が自宅周辺をウロつく姿は、二重顎でふくよかな丸顔の、仏頂面で、和久井映見さんとは似ても似つかない姿だった。
現場を取材した記者に聞くと「まあ…週刊誌報道で『◯◯似』と報じるのはお決まりなので」としながらも、こんな事情もあったようだ。
「一般人である以上は逮捕されるまで顔写真を載せることは当然ながらできない。だからその容姿を読者にわかりやすく伝えるために『◯◯似』と書くことがあります。
今回は現場取材では、今村容疑者がある女性モノマネ芸人に似ていることがマスコミの間で話題になっていたが、誰一人和久井さんに似ているとは話していなかった。そのため、昨年の報道から記事を後追い取材した記者やカメラマンが、『本当に本人なのか?』とウラ取りに追われていました」
この「◯◯似」というのは、主に芸能人のデート相手が一般人だった場合、その実際の顔が表に出ないときによく使われる表現だ。
これまで多くの芸能人のデート現場を取材してきた女性記者は言う。
「やはり男性芸能人の熱愛デートやお泊まり愛などの現場を報じる時は、美人系の芸能人の名前を選びがちですよね。顔は見せられないですが、読者に想像させたいわけですから。
それに美人女優だったりした方が読者も“そんな美人と遊んでるのか”と、なりますし。吉田羊さんや、藤原紀香さん、菜々緒さんなどに似ていると報じて、色気のある大人の女性を想像させる場合もあります。
ぶっちゃけて言ってしまえば、注目されそうな女優の名前にした方が売り上げやPVが上がりますからね(笑)」