マカオでは国別に女性が“陳列”? 

その後、オーストラリアの他にアメリカ本土、香港、台湾、シンガポール…と数多くの国を訪れたというが、「お客さんのほとんどは中国人です」とAさんは話す。

「いまだに中国人はセクシービデオもセクシー女優も大好きといいます。肩書きがあるだけで全然食いつきが違うんです」

そういった背景もあるからか、“風俗で稼ぐため” にセクシー女優になる人もいるようだ。

「1本か2本、セクシービデオに出るだけで、単価が一般の子よりも上がりますから。やはり自分の映像が残っているうちは、国内外どちらの風俗でも強いですね」

ただし、それぞれの国によって、ニーズはまったく変わってくるのだという。

「例えば日本なら【ロリ顔の巨乳】が鉄板ですが、マカオでは【細くて高身長】しか需要がないみたいです。むしろ顔なんてなんでもいいって感じで。だから身長が小さい子は20cmのヒールをはかされたりしていました。

しかも基本は対面で、お客さんが女の子を見て選ぶんです。デリバリー型もあるけど、こっちがメイン。『ここからここまでタイ人! ここからここまでが日本人!』みたいに女の子が国別に“陳列”されていました」

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これまで何カ国もの国に出稼ぎに行っているAさん。昨今は「海外出稼ぎ対策」として入国審査で即強制送還なんてこともあるようだが、実際に怖い思いをしたことはないのか?

「絶対にブランドバッグは持たず、ノーメイクに服はスウェット。読み込んだ風のガイドブックには付箋を付けて“いかにも観光客感” を出しています。あらかじめ聞かれるであろう質問『1人で来たのか?』『どこに泊まるの?』『なんでこの国に来たのか?』には、きちんと英語で答えられるようにしているので全く疑われたことはないです。特に厳しいと言われているアメリカにも3回行きましたけど、入国審査はたった2〜3分でした」

だが、Aさんの知人の出稼ぎ嬢は入国審査に引っかかり、強制帰国させられたそうだ。

「2人いるんですが、どちらもNYでした。やっぱりブランド物のバッグを持っていて、入国審査の質問に全く答えられずにいたら『君、売春しに来たんだろ? もうダメ、10年アメリカ入れません』と…」

結果的に別室に連れていかれ、持ち物検査や質疑応答をされ、翻訳機を駆使して対応したようだがダメだったそうだ。