「がんばれ麗子の巻」(ジャンプ・コミックス166巻収録)
今回は、企業家としての麗子が、『ガムダン』世代の青年実業家たちとのつき合いのために、両さんに『ガムダン』に関するスパルタ教育を施されるお話をお届けする。
本作中で話題となる『ガムダン』の元ネタは、わざわざ申し上げるまでもないだろう。
それよりも本作で注目すべきは、オタクの同世代が共有する知識や空気感が、趣味だけではなくビジネスや日常におけるコミュニケーションに影響する可能性に触れていることだ。
接待ゴルフや接待麻雀、飲みニケーション……。こういった昭和くさい古典的な手段に代わって、共通の話題をきっかけにつき合いを深めていくのは、自然で効率がよいといえる。
ただし、「好き」「興味がある」という前提がある分、会話が弾むような知識や立ち振る舞いを求められることにも繋がりかねないので、ご注意を。ゴルフや麻雀以上にスキルを要し、プライベートな時間にまで侵蝕してくる「接待オンラインゲーム」なんてものも存在するのだ……。
それでは次のページから、『ガムダン』習得をめざす麗子の奮闘ぶりをお楽しみください!!