着信音を工夫する

電話がこわい人は、電話の着信音が鳴っただけでドキッとします。恐怖心はそこからもう始まっているので、着信音を工夫するといいでしょう。

知り合いは、一時期電話に出るのがこわくなったことがあったのですが、ものすごくコミカルな着信音に変えたところ、着信音が鳴るたびに愉快な音が聞こえ、恐怖心が少しやわらいだと言っていました。

着信音は種類がたくさんあるので、いろいろ鳴らしてみて、自分が一番恐怖を感じないものに変更するのがいいと思います。

また着信音は音量を変えられますので、電話が鳴るとドキドキする人は、一番小さな音にする方法もあります。

携帯がブーと震えて鳴るのがこわい人もいましたが、そういうときはバイブレーションをなくすなど、自分の恐怖が軽くなるパターンを試すことです。

ちなみに私は固定電話も携帯も思い切って消音にしています。

写真はイメージです
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家で仕事をしていて、集中したいときやオンラインで収録があるとき、最近は、固定電話に重要な案件がかかってくることはないので、電話線そのものを抜いてしまいます。

電話がかかってきたのがわからなくても、着信履歴を見て、あとでかけ直せばすみます。少なくとももう5年以上、バイブレーションもなしの完全な消音にしていますが、まったく問題はありません。

文/大野萌子 写真/Shutterstock

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