静穏な場所に安らぎを求めているかのような、フレディ人生最後の年
1986年10月。英国のマスコミは、人気ロックバンドのクイーンのヴォーカリストであるフレディ・マーキュリーが、ロンドン・ハーレー街(上流階級の住宅地区)の診療所で、HIVの血液検査を受けたと報じた。
当時、日刊タブロイド新聞「ザ・サン」のリポーターが、日本から戻って来たばかりのフレディにヒースロー空港でインタビューしたが、このときフレディは病気を否定した。
パートナーのジム・ハットンは、フレディのエイズ感染について「彼は1987年4月の後半には感染を認識していた」という発言を残している。
本人は対外的には噂を否定していたものの、英国のマスコミは1990年頃から、フレディの痩せこけた姿、クイーンのツアーへの不参加などから、エイズに感染しているのではないかと盛んに報じた。