「胸や局部にこそ“悪い念”が溜まると言われた」

逮捕されたのは、東京都世田谷区のリラクゼーション店「天と」の男性オーナー尾川昌史容疑者(46)で、逮捕容疑のひとつは不同意わいせつだった。

「尾川容疑者は女性客に対し『悪い念がついている。体を清めたほうがいい』と言って裸で施術を受けさせ、胸などを触る行為に及んだようです。さらに警視庁が押収した記録媒体からは、400人以上の女性が裸で施術を受けている動画など4000本以上が見つかったということで、不同意わいせつと性的姿態撮影等処罰法違反の疑いで逮捕されました」(社会部記者)

休業の貼り紙が掲出された店のドア
休業の貼り紙が掲出された店のドア
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都内在住の飲食店店員の女性Aさん(27)は4年前からの店の常連で、尾川容疑者が逮捕される約1ヶ月前の10月初旬にも施術を受けたという。

「私が最初に友達に紹介されたのは、同じ世田谷区内の『tento.』でした。ここでは女性従業員もいてその方がマッサージを施すこともあったようですが、一昨年くらいから店舗が『天と』に変わりました。『天と』では尾川さんのみが施術を行なっていました。完全紹介制で、公式LINEからしか予約ができない仕組みでした」

尾川容疑者(店舗HPより)
尾川容疑者(店舗HPより)
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 Aさんは友達から紹介された際に、「悪い念を取ってもらえるマッサージで、すごくいいから行ってみなよ」と言われたという。

「施術前にマッサージ内容を説明されるのですが、全裸で受けることと、胸や局部にこそ“悪い念”が溜まるので、できればそこは触れさせてもらえたほうがいいと言われました。さらに『この紙の、触れてほしくない箇所に丸をつけてもらいますが、過去に胸や局部に丸をつけた人は念が取れず乳がんになった人もいる。だからなるべく丸はつけないほうがいい』と言われました」

「悪い念を取らなければ乳がんになる」―そんな脅しのような妄言を客に話していたという尾川容疑者。さらにこう念押ししたという。

「尾川さんは『うちには顧問弁護士がいて、局部に触れる施術をしても大丈夫と言われてるから安心してください』と言いました。私は触れられる抵抗より悪い念を除去してほしい思いが強かったので、迷わず丸はつけませんでした」

そうして始まったマッサージ。それは不思議なものだった。