2009年に姫路で6歳、2015年には中学生にも…

♯1でも報じたが、勝田容疑者の同種の“前歴”は凄まじい。

2000年に11歳女児の腹部を殴った疑いで逮捕され、当時の報道によると余罪約70件を自供。2009年には姫路市で6歳の女児の腹を殴ったとして逮捕、そして2015年に同市で14歳の女子中学生の腹を刺し、殺人未遂容疑で逮捕され、懲役10年で受刑している。

逮捕したのはいずれも兵庫県警だ。その兵庫県警の協力を得て、岡山県警が津山の殺人事件で勝田容疑者を逮捕したのが2018年。そして無期懲役で収監中に今回、シャバに出ていた「空白期間」の事件がようやく掘り起こされた。

中学時代の勝田容疑者
中学時代の勝田容疑者

勝田容疑者の犯行の根底にあるのは、「血」に対して異常な性的興奮を覚える性癖だろう。2015年の女子中学生殺人未遂事件の一審判決はこう認定している。

「被告人はかねてから、自己の腹部をシャツの上からクラフトナイフ等で刺し、これが血に染まるのを見ながら、少女が腹部から血を流しているのを想像して性的興奮を覚え、強い行為を行うという特異な性癖を有していた。

しかし、本件前に、腹部を刺しすぎて入院し、医師からもう刺すことはできない旨告げられたことから、これ以上自傷が不可能なら、現実の少女の腹部を刺したいと考えるようになり、好みの女子を探してその腹部を刺そうと決意して、犯行に及んだ」

たつの市の殺人未遂事件について勝田容疑者は「殺すつもりはありませんでした。女の子を刃物で刺したのは間違いありません」と供述しているという。

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取材・文/集英社オンライン編集部ニュース班