「モロ被りの日程を組んだNPBと横浜が悪い」

さて、そんな中で割りを食らってしまったのが、同時期に開催されている日本プロ野球の日本シリーズだ。

今年は福岡ソフトバンクホークスと横浜DeNAベイスターズのカードとなり、試合は地上波で中継。

朝にワールドシリーズ、夜に日本シリーズと野球ファンにはたまらない日程になっているが、この構成のせいで、野球ファンの話題は完全にワールドシリーズにもっていかれている。

日本シリーズ開幕前、ソフトバンクの小久保裕紀監督はワールドシリーズに話題がとられることを危惧し、報道陣に対して「ここは日本だぞということでお願いしたい」と牽制していたが、その悪い予感が見事に的中してしまい、スポーツニュースは見事にワールドシリーズ一色の状態となっている。

写真/Shutterstock
写真/Shutterstock

もちろん、日本シリーズも十分に白熱しているが、ワールドシリーズが第1戦から最高の試合を繰り広げたこともあり、SNS上では比較する声が続出している。

〈ワールドシリーズ見た後で日本シリーズ見るとテンポ悪すぎてダルい。早くピッチクロック導入してくれ〉

〈日本シリーズ誰も見てない。大谷のワールドシリーズとモロ被りの日程を組んだNPBと横浜が悪い〉

〈日本シリーズ見た後にワールドシリーズだったら見れるけど、ワールドシリーズ見た後に日本シリーズはちょっと見劣りするな〉

〈ワールドシリーズ面白すぎたせいで、日本シリーズがそこそこつまんなく見えるのバグすぎる〉

〈高級寿司食べた後に回転寿司食ってる感覚だわ〉

「ワールドシリーズと日本シリーズの盛り上がりの差は、プレーの質ではなく、そのシリーズの重みの違いが大きく影響していると言えそうです。大前提として、30チームが競い合って頂点を決めるメジャーと、12チームが競い合う日本プロ野球の時点で規模が全然違う。

それゆえ、日本の12球団がそれぞれ日本シリーズで優勝経験があるのに対して、メジャーではまだ5球団も優勝経験がありません。さらにいえば、優勝を経験したことのないメジャーのスター選手も少なくない。大谷もその一人です。それほど、ワールドシリーズにはプレミア感があるのです」(テレビ局関係者)