「ルッキズムだ」というコメントに対しては……
–––––前回のインタビューで「どうして命がけの大変な思いをしてまで、自分を変えたいと思うのか?」という質問に、「すべて『可愛く生きたい』っていう思いからですね。可愛いって、最高じゃないですか。不細工のまま生きるのは絶対にイヤ」と答えていらっしゃいました。それに対して、「ルッキズムだ」というコメントがたくさん来たとのことですが……。
私はルッキズムを助長しているわけではなくて、私が個人的に「可愛く生きたい」と思っているだけなんですよ。それは、私の自己満足の世界であって、第三者にそれを強要しているわけじゃないんです。
でも、皆さんに問いたいんですが、かわいい子が増える方がよくないですか?(笑)
–––––前回の記事は、意図せぬ方向に捉えられて、炎上してしまったということですか?
はい。記事ってこんなふうに「炎上することあるんだ」と思いました。誤解してコメントしている方も多いんじゃないかな? と。
私は「全員に理解されたい」とか「自分を認めてほしい」と思っているわけでも、プロパガンダをしているわけでもなくて……。私の人生について、聞かれたことを答えただけなんです。
動画であれば伝わることでも、文章にすると伝わりづらいこともあるんだと勉強になりました。
–––––SNSで心ないコメントをする人たちに対して、どういったことを伝えたいですか?
昨今、誰もが匿名で自由に発信できるので、人を傷つける重さが理解できていない人たちが多いなと感じました。誹謗中傷や言葉の暴力によって、自殺まで人を追い込む危険性の認知が進んでいないと感じています。
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前回のインタビューで「LGBTQの子たちが悩みを相談できるセーフティーネットを作りたい」「自分も小中学生時代に辛い経験をしたので、そういった気持ちを和らげられるような存在になりたい」と答えてくれた矢神さん。この世から差別や誹謗中傷で傷つく人が少なくなることを願う。
取材・文/集英社オンライン編集部ニュース班